症状と治療について

Room in hospital

聴力が落ちる病気です。

突発性難聴は、思い当たる原因が無くてふつう片方の耳で聴力が突然低下する内耳の病気です。難聴の他に出る症状としては、耳鳴り・めまい・吐き気や嘔吐があります。人によっては難聴の後に逆に音に対して敏感になる症状が出ることもあります。殆どの場合は発症から2週間以内に自然に聴力を回復し、再発をおこすことはありません。 突発性難聴の原因としては、内耳での何らかのウイルス感染・血管の収縮や血流低下などが考えられています。突発性難聴の診断には典型的な症状が揃っているかを尋ねる問診のほか、内耳での感音性難聴であることを調べるための聴力検査と聴神経腫瘍など他の病気を区別するための神経学的検査やMRI核磁気共鳴画像法などが実施されます。

薬や酸素で治療します。

突発性難聴の治療には、炎症を抑え腫れを減らす作用のあるステロイド剤が経口で投与されたり中耳から鼓膜の後ろに直接注射する鼓室内注入法がおこなわれます。 プロスタサイクリンやプロスタグランジンなどの血管拡張剤は、内耳での血液供給を改善させるために使われます。また血液凝固因子に作用するデキストランや血栓および塞栓の形成を妨げる抗凝固剤を用いて血液の粘りを減らすことにより血流を改善し酸素の供給を増やす治療もおこなわれます。細胞の代謝を促進させるビタミン剤やヌクレオチドATP製剤も使用されます。 内耳での酸素濃度を増加させるために、高い気圧をかけて高濃度の酸素を与えることができる装置に入って治療する高気圧酸素療法も突発性難聴の治療としておこなわれます。